研究科カリキュラム
カリキュラム構成
本研究科では、専門分野として「言語コミュニケーション」、「通訳翻訳コミュニケーション」、「異文化コミュニケーション」、「グローバル・コミュニケーション」の4領域を設けています。これらの領域を様々な切り口から複合的かつ学際的に研究することで、新しい異文化コミュニケーション学の構築に寄与できる人材の育成を目指したカリキュラム構成となっています。また、日本で英語教育に携わるために必要な知識や技能を集中的に学ぶTESOLプログラムも展開しています。
前期課程授業科目/単位
必修科目
科目名 | 単位 |
研究指導演習A・B | 各2単位 |
修士論文指導演習A・B | 各2単位 |
領域共通選択科目
科目名 | 単位 |
言語教育研究基礎論 | 2単位 |
言語コミュニケーション研究基礎論 | 2単位 |
通訳翻訳研究基礎論 | 2単位 |
コミュニケーション研究基礎論 | 2単位 |
異文化コミュニケーション研究基礎論 | 2単位 |
グローバル文化研究基礎論 | 2単位 |
国際協力・人類学基礎論 | 2単位 |
調査研究方法論A・B | 各2単位 |
Reserch Methods ※ | 2単位 |
Intercultural Communication in Language Teaching ※ | 2単位 |
Seminar in Applied Linguistics A ※ | 2単位 |
※TESOL科目(使用言語:英語)
領域選択科目-[言語コミュニケーション研究領域]
科目名 | 単位 |
言語コミュニケーション研究特殊講義A・B・C | 各2単位 |
言語コミュニケーション理論 | 2単位 |
言語教育研究特殊講義A・B・C | 各2単位 |
言語教育理論A・B | 各2単位 |
Teaching and Learning Vocabulary ※ | 2単位 |
Psychology of the Language Learner ※ | 2単位 |
Seminar in Language Curriculum A・B・C ※ | 各2単位 |
Seminar in Applied Linguistics B・C ※ | 各2単位 |
Bilingualism and Language Contact ※ | 2単位 |
※TESOL科目(使用言語:英語)
科目紹介:言語教育理論A
教育をArtではなくScienceとしてとらえるというのはどういうことか、そこにどんなメリットがあるのかを、教育工学、主としてインストラクショナル・デザインの視点から理解する。さらに、態度変容の理論を軸に、実践力のある教師養成について理解を深める。前半は、教育工学の視点から日本語教育を考える。具体的には、教育をシステムとして考え、そのシステムを構成する諸要素について学び、教育カリキュラムや授業をデザインする方法について概観する。後半は、心理学等の理論を基礎として態度変容について学び、実践力のある教師を養成するために、それらの理論や方法がどのように適用可能かについて知見を深める。
領域選択科目-[通訳翻訳コミュニケーション研究領域]
科目名 | 単位 |
通訳翻訳研究特殊講義 | 2単位 |
通訳翻訳テクノロジー論 | 2単位 |
会議通訳入門 | 2単位 |
会議通訳1・2 | 各2単位 |
翻訳の原理と方法 | 2単位 |
翻訳演習1・2 | 各2単位 |
通訳翻訳専門実習A・B | 2単位 |
科目紹介:通訳翻訳教育論
日本内外における翻訳通訳教育の歴史、主要な理論、研究、課題について理解する。翻訳通訳教育の歴史をふりかえり、世界の高等教育機関で実践されている体系的翻訳通訳教育の諸相を考察する。特に、翻訳通訳教育の下敷きとなる理論、学生の選抜、カリキュラム、指導方法、評価などに焦点を当てる。また、日本の翻訳通訳教育の現状に照らし、外国語教育と翻訳通訳教育の関係や日本固有と思われる翻訳者・通訳者養成の仕組みや指導法も検討する。さらに、学部生向け一般教育としての翻訳通訳リテラシー教育について触れる。
領域選択科目-[異文化コミュニケーション研究領域]
科目名 | 単位 |
異文化コミュニケーション理論 | 2単位 |
コミュニケーション理論 | 2単位 |
コミュニケーション研究特殊講義A・B・C・D | 各2単位 |
科目紹介:コミュニケーション特殊講義A
組織における異文化コミュニケーション(ディスコース)について多面的に分析・考察し、理解を深める。グローバル化を背景とし、組織で生起する異文化コミュニケーションを分析・考察するための諸知見(組織研究、異文化コミュニケーション研究、記号論、談話分析、レトリック研究、語用論、ジェンダー研究、物語論等)を学び、それらの知見を用いて組織コミュニケーションを分析、考察する。本講義で扱う組織は企業が中心となるが、学校、病院、介護施設、非営利団体、自治会などの様々な組織もその範疇に入り、そうした組織で生起する異文化コミュニケーションも射程とする。
領域選択科目-[グローバル・コミュニケーション研究領域]
科目名 | 単位 |
人類学特論 | 2単位 |
人類学特殊講義A・B | 各2単位 |
文化研究特論 | 2単位 |
グローバル文化研究特論A・B | 各2単位 |
文化研究特殊講義A・B・C・D | 各2単位 |
国際協力特論 | 2単位 |
国際協力特殊講義A・B | 各2単位 |
科目紹介:国際協力特論
第二次世界大戦後の開発理論の系譜とアプローチに焦点を当てる。まずは、開発という概念が打ち立てられた経緯と、開発の潮流や政策、それに伴う開発現象を紹介することを通じて、開発の近代史を振り返る。同時に戦後日本が復興開発支援を受け入れて経済発展し、高度経済成長期を経て開発支援を他国に対して実施する側に転換するようになった過程を理解する。次に、近年の住民主体の開発支援の主要アプローチを紹介する。開発支援がどのように住民に受け入れられているのか、受け手側の視点に立った実証例を検証することを通じて考察する。
修了に必要な単位
前期課程 | 単位 |
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必修科目 | 6単位 |
領域共通選択科目 | 6単位 |
領域選択科目 | 14単位 |
自由科目 | 4単位以上 |
合計 | 30単位以上 |
前期課程 | 単位 |
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研究指導 | 6学期分以上 |
選択科目(うち本学他研究科後期課程科目は2単位まで可) | 6単位 |
学位授与条件
前期課程
前期課程に2年以上在学して授業を受け、所定の単位数を修得し、かつ研究指導を受けた上、修士論文または課題研究を提出し、修士学位審査最終試験に合格した者について、修士の学位を授与します。
後期課程
博士課程後期課程に3年以上在学し、6単位以上を修得し、かつ学位論文作成等に対する指導を受けたうえ、博士論文を提出し、その審査および最終試験に合格した者について博士の学位を授与します。