キャリア

インタビュー

翻訳者として活かされる異文化での研究と実践的な学び

翻訳者として活かされる異文化での研究と実践的な学び

トランスパーフェクト・ジャパン合同会社橋本 理沙さん
2018年3月 前期課程修了 

 私は、学部で卒業研究テーマとした字幕翻訳の研究を続けたいという思いがありました。異文化コミュニケーション研究科に進学した理由は、通訳・翻訳をコミュニケーションとして捉え、多様な観点から学べ、研究を進めながら実践的な授業を受けられる通訳者・翻訳者養成プログラムにも魅力を感じたためです。
 在学中は、イギリスBBC制作のTVドラマに登場する「インパクトキャプション」と呼ばれる字幕(従来のセリフを翻訳した字幕とは別に画面に表示される字幕)の英日翻訳と通常の字幕の比較分析を通して、翻訳の特徴などを探る研究をしました。
 現在の勤務先では、主にウェブサイトに掲載される文章の翻訳や校正のほか、字幕翻訳のプロジェクトにも関わっています。自分が提出した翻訳に関して根拠や理由を説明したり、プロジェクトの改善策の提案を求められたりする時には、研究科で自分や他の学生の翻訳を客観的に分析する方法を実際の議論を通して学んだ経験が活かされています。また、授業で得た業界の仕組みや、日本と世界における翻訳者の養成制度の違いなどに関する知識は、海外オフィスで働く社員やフリーランスの翻訳者とやり取りをする際にも役に立っています。
 この研究科には、様々な分野を専門として研究されている先生方がいるので、興味のあるテーマが研究できると思います。ぜひ充実した2年間を過ごしてください。

私の夢を叶えてくれた異文化での日本語教育研究

私の夢を叶えてくれた異文化での日本語教育研究

Fundacja Krzewienia Kultury Japońskiej SAKURA益本 佳奈さん
2020年9月 前期課程修了

 私は異文化コミュニケーション学部の学生時代に研究したい分野があったのですが、卒業論文執筆に要する時間を考え、その時は断念しました。しかし、研究への気持ちを諦めきれず、この研究科への進学を決意しました。
 今はポーランドの日本語学校で、高校生の頃からの夢だった日本語教師として、やりがいを持って働いています。大学生の頃に海外で日本語教師になる目標ができ、スロヴェニアやチェコ共和国への留学を機に興味を持ったスラブ語圏のポーランドの学校を見つけ応募しました。
 研究科では、池田先生のもとで「ディスレクシア(読み書き障害)」という学習障害を抱える日本語学習者が、楽しく効果的に漢字を学ぶための教材作成の研究をしました。研究を通じて、単に教師が一方的に話す「講義形式」の授業では、学習者が本当に「使える」日本語は身につかないと学び、現在の職場では学習者のアウトプットを多く取り入れています。その結果、学んだ通り、学習者の理解度を確認できたり、学習者のやる気の向上につながっていると思います。
 この研究科には、様々な専門分野があり、クラスも少人数ですので、先生方からの手厚い指導のもとで、他の学生の意見から学ぶこともできます。先生方や仲間たちと一緒に、ぜひ充実した2年間を送ってください。

異文化での経験が自分の可能性を広げてくれた

異文化での経験が自分の可能性を広げてくれた

厚木市役所(神奈川県)阿部 皓さん
2015年3月 前期課程修了

 私は異文化コミュニケーション学部在学中、公立中高の英語教員を志望していましたが、本当に自分が教員になりたいのか疑問に思っていることに気づきました。そのため、英語教育や教員についてさらに深く調査研究し、自らの疑問に対する答えを見つけようと、異文化コミュニケーション研究科に進学することを決めました。
 研究科での私の主な研究内容は、学習指導要領の改定に伴って中学校の英語教科書の内容がどのように変わったか、主に教科書内のアクティビティがどのように変化してきたかについての分析です。教科書図書館に通い歴代の英語教科書を1冊1冊読み込みました。その研究の傍らで、授業によって関心を持った教育現場の現状や教員の働き方、学校のICT環境などの調査をしていくうちに、教員になるよりも、教員をサポートしたり、教員とともにより良い教育環境を創り出したりする立場に身を置きたいと考えるようになりました。最終的に卒業後の進路は、研究対象が中学校の教科書だったこともあり、公立中学校と密接な関わりを持つ教育委員会がある市役所を就職先に選び、公務員試験を受験しました。
 市役所入庁後6年間、友好都市交流やオリンピック・パラリンピックを所管する部署で、国内外の友好都市への視察や訪問客の受入などを担当した後、現在は市内の公民館に異動し、住民票の写しなどの発行や地域の自治会との連携、施設の管理などを担当しています。市役所の業務の性質上なかなか自身の研究内容に関わる仕事ができないというのが正直なところですが、いずれの部署でも学校と連携するために教員と関わることが多くあります。研究科在学中に抱いた教員のサポートをしたい、より良い教育環境を創り出したいという気持ちを思い出し、学校との連携事業では配慮や感謝を欠くことのないよう心がけています。
 今の仕事に進もうと思えたきっかけは、この研究科で様々な専門分野を持つ先生方からたくさんのことを学ぶことができたからということに他なりません。これから受験を考えている皆さんも、ぜひ異文化コミュニケーション研究科で自身の興味あるテーマを研究し、納得できる進路を見つけてください。

就職先企業(過年度分)
  • 佐野学園(事務)
  • 森・濱田松本法律事務所(翻訳職)
  • システナ(SE・プログラマー)
  • 佐野学園(教員)
  • シンカーミクセル
  • 星野リゾート・マネジメント
  • マークラインズ
  • 良品計画
  • オスカー翻訳事務所
  • 東京海上日動メディカルサービス
  • 埼玉県(教員)
  • トランスパーフェクト・ジャパン
  • ウィズウィグ
  • 日立ビルシステム
  • 立教新座中学校・高等学校(教員)
  • 国書日本語学校
  • 國學院高等学校(教員)
  • 国士舘中学校・高等学校(教員)