東武百貨店と共に「ムスリムフレンドリーグルメガイド」を作成
「食の多様性」推進に異文化コミュニケーション学部の学生が貢献!東武百貨店と共に「ムスリムフレンドリーグルメガイド」を作成
異文化コミュニケーション学部の留学生を含む学生たちが東武百貨店と協働して、ムスリムの方たちへ食のおもてなしを提供する際に役立つグルメガイド作成の取り組みに貢献しました。
なかなか浸透しない「フード・ダイバーシティ」
遅々として進まない状況を学生の力を借りて打破したい!
東武百貨店池袋本店(以下「東武百貨店」)では、フード・ダイバーシティ(食の多様性)がなかなか浸透しない現状を打破しようと、異文化コミュニケーション学部に産学連携を依頼し、学生たちと共に、イスラムの食文化「ハラル」の考え方を取り入れたショップ紹介ガイド「TOBU×RIKKYO ムスリムフレンドリーグルメガイド」を制作しました。
協力したのは学部の公認学生団体「SEAGULL」と「LINK CIC」。SEAGULLは、異文化マガジンの制作、交流イベントの開催といった留学生支援活動を行っています。LINK CICは、異文化コミュニケーション学部の学生(以下「異文化生」)が、異文化生のために、キャリア講演会、留学生交流会、留学カフェなどのイベントを行い、異文化生へ機会提供や支援活動を行っています。
この記事では、フード・ダイバーシティ推進の取り組みにおける、学生たちのおよそ1年にわたる活動についてレポートします。
協力したのは学部の公認学生団体「SEAGULL」と「LINK CIC」。SEAGULLは、異文化マガジンの制作、交流イベントの開催といった留学生支援活動を行っています。LINK CICは、異文化コミュニケーション学部の学生(以下「異文化生」)が、異文化生のために、キャリア講演会、留学生交流会、留学カフェなどのイベントを行い、異文化生へ機会提供や支援活動を行っています。
この記事では、フード・ダイバーシティ推進の取り組みにおける、学生たちのおよそ1年にわたる活動についてレポートします。
[学生たちの活動内容]
時期 | 活動内容 |
---|---|
4月26日 | 東武百貨店とのキックオフミーティング。ハラルの現状確認。 |
5月10日・23日 | 学生たちがムスリムフレンドリー基準の原案を策定。 |
6月14日 | アンケート結果をもとに基準の明確化。 |
7月5日・12日・18日 | 最終的な基準を決定。 |
7月26日 | 東武百貨店との3回目ミーティング。ガイド案の提示。 |
10月18日 | グルメガイドラフ案 |
11月13日 | 店舗取材を実施。 |
12月13日 | グルメガイドの設置場所を検討。 |
1月17日 | グルメガイド完成・配布開始! |
[東武百貨店 池袋本店]
ムスリムフレンドリーの考えを共有
4月26日 東武百貨店とのキックオフミーティング
4月26日、東武百貨店と学生たちは、初めてのミーティングを行いました。
立教大学から出席したのはプロジェクト参加メンバーの学生10人で、参加者の中には、ムスリムの交換留学生1人も含まれます。
東武百貨店側は、事前に行った各店舗へのアンケート結果等から、ハラルに関する取り組みがまだまだ少ない現状などを説明しました。
その上でレストラン街、食品フロアで取り扱っているハラル商品を中心に学生が試食し、感想と共に商品を掲載するグルメガイドを英語で作ることへの協力を依頼しました。その際、ハラルの取り組みが進んでいない現状を考慮して、より厳格な「ハラル」よりも、間口を広げた「ムスリムフレンドリー」を基本に進めたい考えも伝えました。
[東武百貨店側が示したムスリムフレンドリーの基本的考え方]
・原材料に豚肉やアルコールが使われていなければ、ムスリムフレンドリーな商品とみなす
・その他、英語のメニューがある、英語を話せるスタッフがいる、要望があれば特定の材料を抜く対応ができる等
[ハラルフードとは?]
イスラム教の人々=ムスリムの方々が、神に食べることを許された食べ物のことで、具体的には野菜や果物、穀物、豆類、魚介類やイスラム法に則った食肉処理が施されている牛肉や鶏肉があります。反対に、食べることを禁じられたものを「ハラムフード」といい、代表的な例に豚肉やアルコールがあります。
立教大学から出席したのはプロジェクト参加メンバーの学生10人で、参加者の中には、ムスリムの交換留学生1人も含まれます。
東武百貨店側は、事前に行った各店舗へのアンケート結果等から、ハラルに関する取り組みがまだまだ少ない現状などを説明しました。
その上でレストラン街、食品フロアで取り扱っているハラル商品を中心に学生が試食し、感想と共に商品を掲載するグルメガイドを英語で作ることへの協力を依頼しました。その際、ハラルの取り組みが進んでいない現状を考慮して、より厳格な「ハラル」よりも、間口を広げた「ムスリムフレンドリー」を基本に進めたい考えも伝えました。
[東武百貨店側が示したムスリムフレンドリーの基本的考え方]
・原材料に豚肉やアルコールが使われていなければ、ムスリムフレンドリーな商品とみなす
・その他、英語のメニューがある、英語を話せるスタッフがいる、要望があれば特定の材料を抜く対応ができる等
[ハラルフードとは?]
イスラム教の人々=ムスリムの方々が、神に食べることを許された食べ物のことで、具体的には野菜や果物、穀物、豆類、魚介類やイスラム法に則った食肉処理が施されている牛肉や鶏肉があります。反対に、食べることを禁じられたものを「ハラムフード」といい、代表的な例に豚肉やアルコールがあります。
ムスリムフレンドリーの基準づくりを開始
5月10日・23日 学生ミーティング
学生たちは、ガイドに掲載するアイコンに着目し、その作成のためにはムスリムフレンドリーの基準が必要だと考えました。そして、学生たちが手探りで考えた、ムスリムフレンドリー基準の原案は、具体的には次のようなものでした。
[ムスリムフレンドリー基準原案]
・最低限含むもの
①アルコール・豚共に含まない食品を提供していること
➁含まれている場合はその表示がしてあること
・含んでいた方が良いこと
③豚やアルコール抜きで調理ができるのかどうか
そして、アイコンが示す内容の原案を以下のように考えました。
①アルコール・豚を含んでいない食品を提供している
➁豚を含む食品を取り扱っている
③アルコールを含む食品を取り扱っている
④英語のメニュー・もしくは英語が話せるスタッフがいる
[ムスリムフレンドリー基準原案]
・最低限含むもの
①アルコール・豚共に含まない食品を提供していること
➁含まれている場合はその表示がしてあること
・含んでいた方が良いこと
③豚やアルコール抜きで調理ができるのかどうか
そして、アイコンが示す内容の原案を以下のように考えました。
①アルコール・豚を含んでいない食品を提供している
➁豚を含む食品を取り扱っている
③アルコールを含む食品を取り扱っている
④英語のメニュー・もしくは英語が話せるスタッフがいる
[学生たちが考えたアイコン案]
6月14日 東武百貨店との第2回ミーティング
店舗へのアンケート結果共有
この日の目的は、東武百貨店側で実施した店舗へのアンケート調査結果を共有し、それを踏まえてガイド制作についてディスカッションを行うというものでした。
アンケート調査は、店舗を「菓子」「生鮮総菜」「レストラン・各階喫茶」の3つにカテゴリー分けし、各店舗に「豚肉・アルコールが原材料に含まれていない商品があるか」どうかを質問し、結果をカテゴリーごとに集計したものでした。調査結果では「菓子」の約85%が、「レストラン・各階喫茶」の約83%が「ある」と回答していました。また「和菓子」「日本食」に「ある」との回答が多いこともわかりました。
アンケート調査は、店舗を「菓子」「生鮮総菜」「レストラン・各階喫茶」の3つにカテゴリー分けし、各店舗に「豚肉・アルコールが原材料に含まれていない商品があるか」どうかを質問し、結果をカテゴリーごとに集計したものでした。調査結果では「菓子」の約85%が、「レストラン・各階喫茶」の約83%が「ある」と回答していました。また「和菓子」「日本食」に「ある」との回答が多いこともわかりました。
アンケート結果の一部
ディスカッションを通して浮かび上がってきたのは「ムスリムフレンドリーの基準をはっきりさせる必要がある」ということでした。「ある」と答えた店舗からムスリムフレンドリーといえる店舗をどう選び出すか。基準を厳しくすれば紹介できる店舗がなくなってしまうし、緩くすれば誤った情報を伝えるリスクが高まります。
比較的安全な和食や和菓子に絞ってはどうかという意見も出ましたが、東武百貨店側からは「「テイクアウト」「イートイン」「レストラン・各階喫茶」の3つのカテゴリーは幅広く表現したい」という要望がありました。
学生たちは今後ムスリムフレンドリーの基準とそれを踏まえたガイド案をつくり、次回のミーティングで共有することになりました。
比較的安全な和食や和菓子に絞ってはどうかという意見も出ましたが、東武百貨店側からは「「テイクアウト」「イートイン」「レストラン・各階喫茶」の3つのカテゴリーは幅広く表現したい」という要望がありました。
学生たちは今後ムスリムフレンドリーの基準とそれを踏まえたガイド案をつくり、次回のミーティングで共有することになりました。
真剣な面持ちでディスカッションする学生たち。
この日は試食も行われました。
7月5日・12日・18日学生ミーティング
ムスリムフレンドリーの基準決定!
ムスリムフレンドリーの基準をどうすれば良いか? 学生たちはムスリム・プロフェッショナル・ジャパンのムスリムフレンドリー認証やハラル・ジャパン協会のハラル認証を参照し、また、レストランのウェブサイトやメニューも研究して検討を重ねました。
学生たちの頭を悩ませたことは、国内のムスリムフレンドリーの取り組み事例の中では、統一的な判断基準がなかなか見られないことでした。
豚肉以外の食肉でもムスリムの作法に従って処理されているか、専用の食器を使っているか、シェフがムスリムか、施設内にプレイヤールーム(祈祷室)があるか等々事例によって基準はバラバラです。一方、ムスリムにも個人差があり、例えば、醤油に含まれる精製過程で自然発生するアルコールさえ避ける厳格な方もいます。
食肉の加工過程まで踏み込むことは難しく、一方、曖昧な基準ではトラブルの元になります。そもそも、作ろうとしているのは主に英語圏でない国の方々が英語で読むガイドであり細かい情報では伝えきれません。こうした考えから、学生たちは、基準を次のようなシンプルで分かりやすいものにしました。
[ムスリムフレンドリー基準(最終決定)]
・肉が使われていない
・アルコールが使われていない
(もしアルコールのないものが用意できる場合を除く)
・食器を変えることができるかどうかを明らかにしている
学生たちの頭を悩ませたことは、国内のムスリムフレンドリーの取り組み事例の中では、統一的な判断基準がなかなか見られないことでした。
豚肉以外の食肉でもムスリムの作法に従って処理されているか、専用の食器を使っているか、シェフがムスリムか、施設内にプレイヤールーム(祈祷室)があるか等々事例によって基準はバラバラです。一方、ムスリムにも個人差があり、例えば、醤油に含まれる精製過程で自然発生するアルコールさえ避ける厳格な方もいます。
食肉の加工過程まで踏み込むことは難しく、一方、曖昧な基準ではトラブルの元になります。そもそも、作ろうとしているのは主に英語圏でない国の方々が英語で読むガイドであり細かい情報では伝えきれません。こうした考えから、学生たちは、基準を次のようなシンプルで分かりやすいものにしました。
[ムスリムフレンドリー基準(最終決定)]
・肉が使われていない
・アルコールが使われていない
(もしアルコールのないものが用意できる場合を除く)
・食器を変えることができるかどうかを明らかにしている
7月26日 東武百貨店との 3回目ミーティング
基準を踏まえてガイド案を提示! 評判はいかに?
学生たちは基準を踏まえて3つのガイド案を東武百貨店側に提案しました。
[学生たちが考えたガイド案]
案1 東武内にあるすべての店を掲載。それぞれの店の特徴をアイコンを通して伝える
案2 学生内で共有しているムスリムフレンドリーの基準を元に、お店をピックアップ
案3 レストランは学生間で選んだ店のみを掲載。地下の食品コーナーに関しては、すべての店をアイコンと共に掲載。
東武百貨店側が選んだのは案2でした。学生目線をできるだけ多く取り入れ、学生たちがピックアップしたお店でグルメガイドを構成したいと考えたのです。
[学生たちが考えたガイド案]
案1 東武内にあるすべての店を掲載。それぞれの店の特徴をアイコンを通して伝える
案2 学生内で共有しているムスリムフレンドリーの基準を元に、お店をピックアップ
案3 レストランは学生間で選んだ店のみを掲載。地下の食品コーナーに関しては、すべての店をアイコンと共に掲載。
東武百貨店側が選んだのは案2でした。学生目線をできるだけ多く取り入れ、学生たちがピックアップしたお店でグルメガイドを構成したいと考えたのです。
[ガイド案2の完成予想図]
10月18日 東武百貨店との4回目ミーティング
グルメガイドラフ案を提示! 評判はいかに?
ガイドの方向性が決まったところで、学生たち、東武百貨店側、双方がグルメガイドラフ案を提案しました。
学生たちの案は、必要情報を分かりやすく提供できるよう「ベーシックインフォメーションページ」を設け、視覚的に理解しやすいようアイコンを配置しました。
東武百貨店側のラフ案は、レストランや店舗を1ページに何点ずつ載せるのか、紹介ページの構成に重きをおいたものでした。
学生たちの案は、必要情報を分かりやすく提供できるよう「ベーシックインフォメーションページ」を設け、視覚的に理解しやすいようアイコンを配置しました。
東武百貨店側のラフ案は、レストランや店舗を1ページに何点ずつ載せるのか、紹介ページの構成に重きをおいたものでした。
[学生たちのグルメガイドラフ案]
学生案のアイコンやベーシックインフォメーションは東武百貨店側から好評でした。
双方は、互いの案の良い点を合わせてガイド構成を考えました。その結果、A5・8ページ、ベーシックインフォメーションは2ページ目とし、アイコンは種類を5つに絞り、レストランはレビューを載せることが決まりました。
双方は、互いの案の良い点を合わせてガイド構成を考えました。その結果、A5・8ページ、ベーシックインフォメーションは2ページ目とし、アイコンは種類を5つに絞り、レストランはレビューを載せることが決まりました。
スクリーンを使ってガイドラフ案を説明
ホワイトボードで構成案を検討
掲載店舗の選定と取材の準備
ガイドへの掲載店舗は、ムスリムフレンドリー基準が決定した7月から学生たちが主導して決めていきました。東武百貨店が実施したアンケートなどの情報から、基準に則って選定を進め、10月18日のミーティングで提案後、東武百貨店側が最後の調整を行ってレストラン7、スイーツ・デリ12の計19店舗が決まりました。
また、ガイド原稿執筆のために店舗を取材する際の質問項目づくりについても、基準決定後に進めていきました。「ハラルの食事とそれ以外とで、お皿を分けることは可能ですか?」といった、基準が反映された項目がつくられました。
また、ガイド原稿執筆のために店舗を取材する際の質問項目づくりについても、基準決定後に進めていきました。「ハラルの食事とそれ以外とで、お皿を分けることは可能ですか?」といった、基準が反映された項目がつくられました。
11月13日 フィールドワーク
いよいよ店舗の取材へ!
11月13日、学生たちの姿が東武百貨店の食品コーナーがある地下1階「eatobu」にありました。グルメガイドに掲載する店舗を取材するためです。顧客として訪れて商品を購入し、試食をして感想と留意点を記します。必要な情報は事前アンケートで得ており店先でのインタビューは行いません。忙しい店舗に配慮したためです。
訪れた店舗はかき氷店の「Tamaya」。取材メンバーの2人は「エリーのいちごミルク」を購入しました。ひとしきり観察した後、スプーンですくって口の中へ。
「すごく滑らか!」「いちごが爽やか!」
取材とは言え、あまりの美味しさに思わず感動してしまいました。
「Tamaya」は、予定していたうち最後の取材。掲載店舗19店舗のうち18店舗の取材は、この日までに既に終わっていました。
取材者の一人、学部4年生の内山明日香さんは、これまでの店舗取材・執筆について「醤油の定義が難しいと思いました」、もう一人の取材者、学部3年生のジョンジミンさんは「おすすめを考えるのが難しくムスリムの方の苦労がわかりました」と話しました。
訪れた店舗はかき氷店の「Tamaya」。取材メンバーの2人は「エリーのいちごミルク」を購入しました。ひとしきり観察した後、スプーンですくって口の中へ。
「すごく滑らか!」「いちごが爽やか!」
取材とは言え、あまりの美味しさに思わず感動してしまいました。
「Tamaya」は、予定していたうち最後の取材。掲載店舗19店舗のうち18店舗の取材は、この日までに既に終わっていました。
取材者の一人、学部4年生の内山明日香さんは、これまでの店舗取材・執筆について「醤油の定義が難しいと思いました」、もう一人の取材者、学部3年生のジョンジミンさんは「おすすめを考えるのが難しくムスリムの方の苦労がわかりました」と話しました。
グルメガイド制作の進捗は?
既に取材した店舗については順次、原稿化が進められました。学生たちは、どのようにムスリムフレンドリーなのかだけでなく、グルメガイドとして、どんな食感、どんな味なのか、実際に食べてみたいと思わせるように書くことに苦労しました。
原稿執筆が終わった店舗は、順次、紙面レイアウト化されました。学生たちが自ら撮影した写真も手作りの味わいを出しています。デザインはデザイン制作会社に発注。グルメガイド制作はいよいよ大詰めに入っています。
原稿執筆が終わった店舗は、順次、紙面レイアウト化されました。学生たちが自ら撮影した写真も手作りの味わいを出しています。デザインはデザイン制作会社に発注。グルメガイド制作はいよいよ大詰めに入っています。
12月13日 東武百貨店との5回目ミーティング
グルメガイドの設置場所を検討
完成品をどこで手に取ってもらうか、その設置場所の話し合いが行われました。メインターゲットは訪日・在日のムスリムの方々です。池袋周辺にある、ムスリムの方々が良く行く場所や施設を考えました。
この日、設置場所として提案されたところには、区の観光案内所といった公共施設、また、ホテル等の商業施設などがありました。その他、立教大学のホームページ・SEAGULLとLINKCICのインスタグラム、また、東武百貨店のホームページに掲載することが決まりました。
この日、設置場所として提案されたところには、区の観光案内所といった公共施設、また、ホテル等の商業施設などがありました。その他、立教大学のホームページ・SEAGULLとLINKCICのインスタグラム、また、東武百貨店のホームページに掲載することが決まりました。
1月17日 東武百貨店との6回目ミーティング
ついにグルメガイド完成! そして、配布へ
ついに、グルメガイドが完成を迎えました! 納品日は1月10日。そして、1月17日開催の第6回ミーティングにおいて、お披露目が行われました。
「この写真こんなにきれいに使われてる!」
「本当に記事になっちゃってる!」
学生の一人は「自分が手がけたことが工程の中のどの部分か分からなかったけれど、完成してみるとそれが実感できて感慨深いです」と話しました。
「この写真こんなにきれいに使われてる!」
「本当に記事になっちゃってる!」
学生の一人は「自分が手がけたことが工程の中のどの部分か分からなかったけれど、完成してみるとそれが実感できて感慨深いです」と話しました。
完成した『ムスリムフレンドリーグルメガイド』
※2025年1月10日時点の情報
[『ムスリムフレンドリーグルメガイド』のポイント]
・学生たちが策定した「ムスリムフレンドリー基準」に基づいて作成
・レストラン7店舗、ギフト・スイーツ6店舗、お弁当・総菜6店舗を紹介
・ベーシックインフォメーションページで基本的情報を説明
・アイコンを活用して視覚的に情報把握できるように工夫
・学生たちが策定した「ムスリムフレンドリー基準」に基づいて作成
・レストラン7店舗、ギフト・スイーツ6店舗、お弁当・総菜6店舗を紹介
・ベーシックインフォメーションページで基本的情報を説明
・アイコンを活用して視覚的に情報把握できるように工夫
プロジェクトを終えて
参加した学生2名に、グルメガイドを完成した今の感想を聞いてみました。
Q グルメガイド制作工程のうち最も難しかったのは?
A ムスリムフレンドリーの基準策定です。観光に来たムスリムの方向けであることも考慮して、英語で難しく説明しても余計な混乱を招くと判断し、分かりやすさを重視しました。(学部4年 内山明日香さん)
Qガイドのどのような点が良いと思いますか?
A制作を通して、私たちがどのように感じて、何を経験したのかを共有できるところです。全て私たちが作成した情報、文章、写真が集まっています(学部3年 ジョンジミンさん)
Q 産学連携企画・地域連携企画に参加して、どのような気づき・学びを得ましたか?
A学生とは異なる視点の方々と話し合うことで、ただ知っていること、やってみたいことをやるのではなく、どのように実現できるのか? を考える必要があると感じました。(学部4年 内山明日香さん)
Q留学生の経験や視点がどのように役立ちましたか?
A 外国人として日本に暮らしながら日本人とは違う視線で商品を見られるところが役に立ったと思います。ムスリムのメンバーの意見や日本人学生と一緒に探していく過程で楽しさを感じることができました(学部3年 ジョンジミンさん)
Qプロジェクトを通じて気づきや学びを得たことにはどんなことがありましたか?
A 良く知らなかったハラルについて知り、人々に知らせるためにプロジェクトを作っていくことが難しかったです。何かを理解し、第三者に知らせる役割をする方法について学ぶことができました。(学部3年 ジョンジミンさん)
Qプロジェクト参加前と参加後で、自分の考え方に大きく変化したことはありましたか?
A 自分にとって生きやすい社会が、他の人にとってはそうではないのかも知れないと思うようになりました。日本に暮らす他の文化圏の人の視点を意識するようになりました。(学部4年 内山明日香さん)
Q グルメガイド制作工程のうち最も難しかったのは?
A ムスリムフレンドリーの基準策定です。観光に来たムスリムの方向けであることも考慮して、英語で難しく説明しても余計な混乱を招くと判断し、分かりやすさを重視しました。(学部4年 内山明日香さん)
Qガイドのどのような点が良いと思いますか?
A制作を通して、私たちがどのように感じて、何を経験したのかを共有できるところです。全て私たちが作成した情報、文章、写真が集まっています(学部3年 ジョンジミンさん)
Q 産学連携企画・地域連携企画に参加して、どのような気づき・学びを得ましたか?
A学生とは異なる視点の方々と話し合うことで、ただ知っていること、やってみたいことをやるのではなく、どのように実現できるのか? を考える必要があると感じました。(学部4年 内山明日香さん)
Q留学生の経験や視点がどのように役立ちましたか?
A 外国人として日本に暮らしながら日本人とは違う視線で商品を見られるところが役に立ったと思います。ムスリムのメンバーの意見や日本人学生と一緒に探していく過程で楽しさを感じることができました(学部3年 ジョンジミンさん)
Qプロジェクトを通じて気づきや学びを得たことにはどんなことがありましたか?
A 良く知らなかったハラルについて知り、人々に知らせるためにプロジェクトを作っていくことが難しかったです。何かを理解し、第三者に知らせる役割をする方法について学ぶことができました。(学部3年 ジョンジミンさん)
Qプロジェクト参加前と参加後で、自分の考え方に大きく変化したことはありましたか?
A 自分にとって生きやすい社会が、他の人にとってはそうではないのかも知れないと思うようになりました。日本に暮らす他の文化圏の人の視点を意識するようになりました。(学部4年 内山明日香さん)
東武百貨店 池袋本店 販売推進部 販売促進企画課
松島様、岡安様、田邉様よりのコメント
Q 今回のプロジェクトを学生に依頼しようと思った理由を教えてください。
A SEAGULLの皆さまが以前制作された池袋周辺のハラルフード取扱いレストランを特集したハラルマップを拝見したことがきっかけです。このハラルマップの「東武百貨店」版を、ぜひ学生の皆さまの経験や異文化に対するコミュニケーション力を借りながら、一緒に制作したいと思いお声がけさせていただきました。
また、当社には外国籍のメンバーがいないため、留学生を含め知見のある学生の視点に基づいた提案・エッセンスは非常に貴重で、ぜひガイドに反映したいと思いました。
Qプロジェクト全体を通じての感想をお聞かせください。
A 学生の皆さまには非常に熱心に取り組んでいただきました。
皆さまが積極的に意見を出し合い、学生ならではの視点やムスリムを理解しようとひたむきに考え向き合う姿勢が印象的で、私たちにとっても非常に有意義で学びのある時間となりました。
皆さまと共同で一つの成果物を作り上げ、実際にムスリムの方がガイドを手に取り開く姿を見受けられ、大変嬉しく思っています。
本プロジェクトにご賛同いただいた教授の皆様に厚く感謝を申し上げると共に、参加された学生が学びと成長を感じ、未来において実りのある取り組みとなれましたら嬉しく思います。
この度は誠にありがとうございました。
A SEAGULLの皆さまが以前制作された池袋周辺のハラルフード取扱いレストランを特集したハラルマップを拝見したことがきっかけです。このハラルマップの「東武百貨店」版を、ぜひ学生の皆さまの経験や異文化に対するコミュニケーション力を借りながら、一緒に制作したいと思いお声がけさせていただきました。
また、当社には外国籍のメンバーがいないため、留学生を含め知見のある学生の視点に基づいた提案・エッセンスは非常に貴重で、ぜひガイドに反映したいと思いました。
Qプロジェクト全体を通じての感想をお聞かせください。
A 学生の皆さまには非常に熱心に取り組んでいただきました。
皆さまが積極的に意見を出し合い、学生ならではの視点やムスリムを理解しようとひたむきに考え向き合う姿勢が印象的で、私たちにとっても非常に有意義で学びのある時間となりました。
皆さまと共同で一つの成果物を作り上げ、実際にムスリムの方がガイドを手に取り開く姿を見受けられ、大変嬉しく思っています。
本プロジェクトにご賛同いただいた教授の皆様に厚く感謝を申し上げると共に、参加された学生が学びと成長を感じ、未来において実りのある取り組みとなれましたら嬉しく思います。
この度は誠にありがとうございました。
まとめ
学生たちは自分たちの力でムスリムフレンドリーの基準を考え、店舗を選び、取材し、原稿を書き、写真を撮り、グルメガイドを完成させました。それは、自分たちとは異なる文化を理解して、他者にわかりやすく伝えるという、まさに異文化コミュニケーションの本質といえる体験だったのではないでしょうか。ガイドの完成にみんなで顔を輝かせた瞬間に、この一年の道のりに成長の印を刻めた喜びを感じました。