2021年度異文化コミュニケーション学部卒業生の皆さんへ

2022年3月25日

異文化コミュニケーション学部2021年度卒業生のみなさん。
ご卒業、おめでとうございます。

 

異文化コミュニケーション学部での出会いや学びを通して、みなさんがさまざまな経験を経て、いま、社会に旅立っていくことをとても感慨深く思います。達成感がある人も、少し後悔の気持ちがある人もいるでしょう。2020年からの感染症拡大によって、授業のかたち、キャンパスでの生活、そして社会生活も変化を余儀なくされるなか、計画を変更せざるを得ないこともあったことと思います。それでも、みなさんが、異文化コミュニケーション学部の授業、留学、卒業研究やその他の活動を通して学んだこと、仲間たちと議論を重ねた時間は、必ず、これからみなさんが羽ばたいていくための力になると思います。そのことに、ぜひ自信と誇りを持ってください。

 

いま、世界は大きな課題に直面しています。感染症拡大防止の対策に世界が取り組む一方で、不条理な武力攻撃によって人の命が奪われ、「自分たち」と「敵」の間に分厚い壁を築こうとする言説が繰り返されている状況を目の当たりにして、私たちの学部が大事にしている、対話、コミュニケーションによる「他者」の理解、争いの解決など不可能なのではないかと希望を失いそうになります。みなさんがこれから進んでいく場でも、今もなくならない差別や、多様性を受け入れようとしない社会の構造にぶつかることがあるかもしれません。

 

それでも、世界を見渡すと、若い人たちが、現状を批判し、真剣に困難な課題に取り組み、解決策を提案する動きも確実に起きています。みなさんが、異文化コミュニケーション学部で身につけた、自分と異なる価値観と出会い、メインストリームではない者たちの声に耳を傾け、多様性の中に解決策を見出していく力、ぜひ、この力を、今後、社会の中で発揮していってください。

 

みなさんが、立教異文化のスピリットをもって、これから進んでいくそれぞれの場で、どんなに小さくても多様性を創り出し、コミュニケーションによってそれを広げていくことで、この先、この社会、世界が、多様性を寛容に受け入れる世界に少しずつでも変わっていくことを願っています。そして、そのために、私たち、異文化コミュニケーション学部の教員、スタッフたちは、授業の中で、学部の活動の中で、みなさんと一緒に勉強、議論をしてきたつもりです。

 

これからのみなさんひとりひとりの活躍に期待をしています。今後の人生、他者を大事に、そしてそのためにも自分自身を大事に、進んで行ってください。そして、ときどき、学部の後輩たちの力になってください。

みなさんの今後の人生が、充実したものであるようにお祈りしています。

 

異文化コミュニケーション学部長
浜崎 桂子