卒業生インタビュー(文筆業・ノンフィクション作家)
異文化コミュニケーションとは、
答えのない世界で悩み続けること。
答えのない世界で悩み続けること。
PROFILE 前川 仁之 Saneyuki Maekawa 2012年3月卒業 文筆業・ノンフィクション作家 <経歴> 2012年 大学卒業後、現場仕事を複数経験する。 2014年 開高健ノンフィクション賞次点に選ばれたことを機に、専業文筆家へ。 |
ノンフィクション賞応募をきっかけに文筆業の道へ
ノンフィクション作家として、これまで3冊の著書を出版しました。1冊目は韓国を自転車で一周しながら、植民地支配の歴史や日韓関係を考えたもの。2冊目は難民との交流を、3冊目はルポ要素のない歴史論説本で、平和思想や平和運動の歴史を紹介しつつ、いまの時代に必要な考え方を提示しています。いずれも異文化コミュニケーションがなんらかのかたちで関わっているものです。大学卒業の2年後、集英社が主催する開高健ノンフィクション賞に応募して次点となり、出版社の方から声をかけられたことが文筆業に専念するきっかけとなりました。
著書以外には、出版社などさまざまな媒体から依頼を受け、インタビューやルポなどの記事を書いています。
著書以外には、出版社などさまざまな媒体から依頼を受け、インタビューやルポなどの記事を書いています。
原書が豊富な図書館。今も忘れられない先生方のご指導
CICの2年次の秋学期にスペインのレオンに留学。帰国後はとにかくスペインに戻ること、スペインで活躍することを第一に行動していました。立教大学の図書館にはスペイン語圏の原書が豊富にあり、とても有難かったです。大学に入学したら原書を読むこと。履修していない言語の本でも、訳文とともに読んで内容をつかむことは若い頃に経験しておいたほうがいいと思います。その経験は現地の人々との交流でも必ず果実となります。
先生方から受けたご指導と薫陶には、今も忘れられないものがたくさんあります。一例を挙げると、飯島みどり先生の「地域研究」の講義では、「毎回異なる席に座ること」「迷彩柄のファッションを避けること」というルールがありました。座席のルールには「身の置きどころにより風景が変わる。その感覚を大事にしてほしい」という意図がありましたし、迷彩服は紛争経験を持つ人々に恐怖心を与えるためです。いずれもご自身の経験から出た素晴らしいご指導だったと思います。
先生方から受けたご指導と薫陶には、今も忘れられないものがたくさんあります。一例を挙げると、飯島みどり先生の「地域研究」の講義では、「毎回異なる席に座ること」「迷彩柄のファッションを避けること」というルールがありました。座席のルールには「身の置きどころにより風景が変わる。その感覚を大事にしてほしい」という意図がありましたし、迷彩服は紛争経験を持つ人々に恐怖心を与えるためです。いずれもご自身の経験から出た素晴らしいご指導だったと思います。
答えのない世界で悩み続けることが異文化コミュニケーションの学問
CICでお世話になった先生方のすべてに思い出があります。こんなに一流の頭脳と経験があふれている環境を活かさない手はありません。学生さんはご自身の小さな成長(こんなことを知った、考えた、経験した、など)を手土産に研究室を訪問すれば、きっと温かく迎えてもらえると思います。図書館も教員も「使いよう」。それが大学という場だと思います。
CICに限らず、大学卒業後は模範解答のない学びの世界です。私が理解する限り、異文化コミュニケーションという学問は、悩み続けること、アクロバティックに悩むことが大切です。そして、他者にやさしくなるためのあがきに類する分野だと思います。
CICに限らず、大学卒業後は模範解答のない学びの世界です。私が理解する限り、異文化コミュニケーションという学問は、悩み続けること、アクロバティックに悩むことが大切です。そして、他者にやさしくなるためのあがきに類する分野だと思います。