異文化コミュニケーション学部卒業生のみなさんへ

2020年3月25日

異文化コミュニケーション学部

2019年度卒業生のみなさん。ご卒業、おめでとうございます。

晴れて卒業を迎え次のステップへ旅立っていくみなさんに、直接学位記をお渡しし、お祝いの言葉をかけることができないことを、本当に残念に思います。みなさんも、大学生活最後の日を、共に学んだ仲間たちと祝うことができず、少なからず寂しく思っていることと思います。

 

それでも、みなさんの学生生活が実り多い時であったことには変わりはありません。異文化コミュニケーション学部での学生生活を振り返って、自分の目標を達成できたと満足している人も、いや、もっと何かをやり遂げたかった、と思っている人もいるでしょう。どちらの場合も、みなさんの人生の本番は、これからです。授業、留学、卒業研究やその他の活動を通して学んだこと、経験したこと、そしてここで出会った仲間たちは、きっと今後の人生において、みなさんの力になると思います。そのことに、どうぞ、自信と誇りを持ってください。

 

みなさんが、異文化コミュニケーション学部で身につけた、自分と異なる「他者」を尊重し、多様性の中に解決策を見出していく力、これを、実際に生かしていくのはこれからです。「多様性を尊重する」という考え方は、これからみなさんが歩み出していく場所――多くの卒業生にとってそれは企業という場になると思いますが――では、周囲から理解されないことも、実現することなど不可能に思えるときもあるかもしれません。特に、今、感染病の拡大、それに伴う将来への不安が世界に広がり、他者を排除する言葉も聞かれるような状況では、境界を越えて行くこと、多様性を尊重することが難しく思えます。

 

それでも、ぜひ、みなさんは、立教異文化のスピリットを大切に、少しずつでも周囲に多様性を創りながら、この先の人生を歩んで行ってください。異なる意見、文化を尊重することを学んだ若いみなさんが、それぞれの場で多様な価値観を持つ他者を認めていくことで、この先、この社会、世界が、もっと寛容な、多様性に満ちた世界に変わっていくことを願っています。そして、そのために、私たち、異文化コミュニケーション学部の教員、スタッフたちは、授業の中で、その他の学部の活動の中で、みなさんと一緒に勉強、議論をしてきたつもりです。

 

これからのみなさんひとりひとりの活躍に期待をしています。今後の人生、他者を大事に、そしてそのためにも自分自身を大事に、進んで行ってください。そして、ときどき、学部の後輩たちの力になってください。

 

みなさんの今後の人生が、充実したものであるようにお祈りしています。

 

異文化コミュニケーション学部長

浜崎桂子