• 池田 伸子

  • 教授

先生の専門分野について教えて下さい

私には専門と呼べるものが2つあります。1つは大学時代に専攻した「日本語教育」。これは、日本語を母語としない人々に外国語として日本語を教えることに関連する様々な事柄、たとえば教材や教え方、どんなふうに説明すればわかりやすいのかなどを研究する分野です。そしてもう1つは大学院時代に出会った「教育工学」。この分野は、主として個々の学生の能力を最大限に引き出すにはどうすればいいかを研究する学問です。この「教育工学」という学問分野では「教育の効果」や「教材開発の方法」、「教師と学生との関係」など教育に関連する様々な事柄を扱いますから、「教える」という仕事に関連している人に対して、とても役に立つ方法論や考え方を提供してくれます。大学卒業後、日本語教師として働く中で、もっと効果的な教え方があるのではないかと悩んでいた私にとっては、まさに求めていた学問でした。なので、私はこの2つの専門をミックスして、教育工学的な視点から日本語教育を考えるということを専門にしているのです。現在は、コンピュータやインターネットなどの新しいメディアやゲームやアニメなどを利用して効果的でしかも楽しい教材や教え方ができないか、また、みんなが一斉に同じ場所で始めて同じ時間に終わらなくてもすむようなテストは開発できないかなどに取り組んでいます。

先生が「異文化コミュニケーション学部の学生にもとめること」を教えて下さい

日本の日本語教育の現場は、まさに異文化コミュニケーションの宝庫です。1つの教室に、様々な文化や母語を持つ学生が集まっているからです。ですから、日本語教師として働くためには、ただ単に日本語についての知識があり、効果的な教え方を知っているだけでは不十分です。日本文化について深く知っていることも必要ですし、学生それぞれが持つ文化や言語についての知識も必要です。そして、自分と異なる文化や価値観を排除するのではなく理解して受け入れようとする姿勢も重要です。異なる文化や価値観同士がぶつかったときには、複眼的で客観的な視点から問題を解決するスキルも求められます。

 

異文化コミュニケーション学部は、ことば、文化、社会、コミュニケーション、教育など、本当に幅広い事柄が学べる学部です。さらに、半期の海外留学の経験をすることもできます。4年間、この学部で学ぶことで、きっとすばらしい日本語教師になるだけの知識やスキルが習得できると思います。でも、選択肢が広ければ広いほど、学ぶ学生自身が自分と真摯に向き合い、自分の進む道を選択していくことが重要になります。自らの興味関心をしっかりと見つめ、目標に向かって進んでいくという姿勢やスキルをぜひ大学生活の中で身につけてほしいと思います。

 

ことばが好きで、好奇心が強くて、自らが積極的に動こうとする。そのような方に、ぜひ異文化コミュニケーション学部のワクワクする4年間を体験してほしいと思います。そんなあなたに会えるのを楽しみにしています。